昆虫に似た巨大生物の食糧として人間が飼育される施設から、脱出を図るサスペンス・ホラー『食糧人類』。
巨大生物が人間を捕食するなどのグロテスクな描写が多い作品ですが、人間同士の心理描写や協力・対立関係も細やかに描かれているため、ファンも多い漫画です。
そんな『食糧人類』に登場するキャラクターのひとりである山崎さおりは、物語の重要人物として描かれています。
山崎さおりとはどのような人物なのでしょうか?
この記事では、
- 山崎さおりとは何者か?何話で登場?
- ナツネとの関係について
- 飼育施設のゆりかごから逃走した方法は?
- 山崎さおりは死亡する?
についてリサーチし、詳しく解説していきますので是非最後までご覧ください。
食糧人類の山崎さおりとは?
山崎さおりは、『食糧人類』の作中で非常に重要なキャラクターです。
人間を飼育して巨大生物に提供するための施設であるゆりかご内に収容されていた山崎さおりですが、若くて魅力溢れる美女として描かれています。
彼女の壮絶な一生を、彼女が関わった重要なポイントとなる部分を交えながら解説します。
本編の主要キャラ・ナツネの母親
『食糧人類』で主人公である伊江(いえ)と並んで主要なキャラクターとして描かれている黒髪の青年、ナツネ。
ナツネは希少な増殖種の完全体であり、山崎さおりはナツネの実の母親です。
ゆりかごでは、欠損しても再生し続ける理想の食糧となる新人類の増殖種が研究されていました。
さおりはその研究で生殖種の被験者として、ゆりかごで実験を受け続けていたのです。
とあるきっかけから、さおりはゆりかごから逃走することに成功します。
そして、逃走した先でナツネを出産、普通の親子として生活をしていました。
食糧人類の山崎さおりは何話で登場した?
『食糧人類』作中で山崎さおりが初めて登場したのは17話でした。
ナツネの回想の中では名前は出ないものの、ナツネの母親として登場します。
そして、19話にて初めて山崎さおりの名前が登場し、21歳であることも明らかになりました。
山崎さおりはどうやって施設から逃走したのか?
かつて、ゆりかごの所長を務めていた和泉純一の息子・新太郎と山崎さおりは施設内で出会います。
当時所長だった父と一緒に幼少から施設で暮らしていた和泉にとって、若く美しいさおりはあまりに魅力的だったため、和泉は彼女に誘惑されて関係を持ってしまいます。
さおりに魅了された和泉は言われるまま檻の扉を開放し、結果的にさおりが施設外に逃走する手助けとなります。
増殖種となる胎児を宿した被検体を逃がしてしまうという失態が原因で、和泉の父を含む施設内の職員300人が巨大生物に大粛清として惨殺される大惨事へ発展してしまいました。
これらのことから、さおりは見目麗しいだけでなく、他人や状況をも利用するしたたかさを持っていることがわかります。
食糧人類の山崎さおりは死亡する?(ネタバレ)
山崎さおりは、最終的に死亡します。
ゆりかごからの脱出に成功したさおりはナツネを出産し、親子水入らずで生活します。
しかしその幸せな生活も長くは続かず、ゆりかごで受けた研究の副作用がさおりの身体を蝕み始めました。
さおりは自室に引きこもり、ナツネに「病気がうつってしまう」と部屋に絶対入らないように言い聞かせます。
異臭があたりに漂い始め、それは部屋外にまで及んでしまったため近所の人が通報し、自宅に警察が踏み入ることとなります。
そこで初めて部屋の扉が開かれるのですが、さおりの身体は異常なほどに膨れ上がって腐敗も進んでいる状態でした。
まだかろうじて息があったもののまもなく死ぬだろうという見解の警察は、その場にいた増殖種であるナツネを連れ去ろうとします。
さおりは瀕死の状態でしたがその場で暴れて警察が発砲した銃弾を浴び、「にげて」と伝えてナツネは逃走します。
さおりは研究の副作用に苦しみながらも、最後に我が子を守って死亡したのです。
食糧人類のあらすじ
食糧人類の簡単なあらすじをご紹介します。
地球温暖化が進行している地球の日本で生活する伊江は、ある日の帰宅中に友人のカズと共に突如誘拐されてしまいます。
連れてこられた施設ゆりかごでは人間を肥え太らせて巨大な生物の食糧としていたり、薬物を投与して子供を産ませ続けたりするなど、家畜のような扱いをされる人々を目の当たりにする伊江。
その中で伊江は、山引(やまびき)やナツネと出会いこの施設から脱出を図ります。
脱出するために施設を探り続けている最中、ナツネが中枢神経にダメージを負わない限り増え続ける希少な「増殖種」であることが判明します。
山引は一般的に狂牛病として有名なプリオン病をナツネに発症させ、その状態で増殖したナツネを巨大生物たちに捕食させることでプリオン病を巨大生物内に広めて全滅させることを考えます。
山引とナツネによって計画は実行され、結果として巨大生物たちの間にプリオン病が蔓延し全滅することとなりました。
全滅計画実行の際の混乱に紛れて伊江は友人のカズと一緒に施設から脱出することに成功します。
それから三年の月日が経ち、施設跡で伊江は山引とナツネに再会し一緒に帰ろうと声を掛けますが、ナツネは断り「またな」と言葉を残して物語は終わりを迎えました。
食糧人類さおりを調べている人によくある質問
山崎さおりの正体は?
増殖種であるナツネの母親です。さおりは増殖種を生み出す研究のためにゆりかごに収容された被験者でしたが、所長の息子の和泉新太郎を利用して脱出することに成功します。脱出後にナツネを出産、二人で暮らしていましたが研究の副作用で身体に異変がおこり、最終的には死亡してしまいました。
食糧人類のゆりかごとは?
巨大生物に提供するための人間養殖施設をゆりかごと呼んでいます。核廃棄物処理施設に擬態したこの施設に一度入ってしまうと、従業員を含めて何人たりとも外部に出ることは出来ません。この施設内部では巨大生物たちが絶対的な存在として君臨しています。
食糧人類の原案は誰ですか?
『食糧人類』の原案は水谷健吾氏です。続編の『食糧人類Re: -Starving Re:velation-』にも原案として名前が記載されています。
食糧人類は何巻までありますか?
『食糧人類』は全7巻で完結しています。続編の『食糧人類Re: -Starving Re:velation-』も全7巻にて完結を迎えました。
まとめ
食糧人類のさおりとは?何話で登場?死亡する?の記事のまとめとして、
- 山崎さおりは若く魅力的な美女
- 主要キャラのひとりであるナツネの母親
- 『食糧人類』の17話にてナツネの回想で初めて登場する
- ゆりかご所長の息子である和泉新太郎を利用して施設から脱出
- 脱出後ナツネと暮らしていたが、研究の副作用で身体が膨張・腐敗、警察からナツネを逃がし死亡する
以上について解説しました。
さおりは死亡してしまいますが、死の間際に母としてナツネを守るシーンは胸にぐっとくるものがありました。
グロテスクや絶望的な描写が多い作品の『食糧人類』ですが、登場するキャラクターたちの強い想いもしっかり描かれています。
『食糧人類』は全7巻で綺麗に完結を迎えている作品ですので、気になる方はぜひ読んでみてください。
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