いよいよ最終回が近づいてきた「呪術廻戦」ですが、そういえば宿儺はどうして伏黒に執着していたんだっけ…?となっている読者の方、いるのではないでしょうか。
物語の序盤から伏黒に目をかけていた宿儺は、伏黒を見守るようなシーンがあったりして伏黒推しと言われています。
その執着ぶりから、一部読者からは「宿儺P」と呼ばれているのだとか。
ではどうして宿儺は伏黒を推しているのでしょうか。
その狙いやその後の展開、伏線なども合わせてご紹介したいと思います。
宿儺が伏黒推しなのはなぜ?狙いは?
伏黒と宿禰には伏線があった?
伏黒と宿儺の関係性には、伏線が多数仕込まれていました。
第1話の扉絵にはメイン4人が描かれているのですが、伏黒の足元には式神である蝦蟇が二体います。
そのうちの一体に、宿儺が受肉している際に浮かぶ上がる文様のようなものが描かれているのです。
また、第58話の扉絵では宿儺に首を掴まれる伏黒が描かれていたり、原画展のイラストなどにも宿儺による伏黒乗っ取りの伏線が張られていました。
https://twitter.com/jouet_hiropeach/status/1622613115606306828宿儺の伏黒の乗っ取りはなぜ?狙いは?
単行本24巻第213話、宿儺は第9話で戦った際に、伏黒に術式のポテンシャルと自身への耐性を感じたと独白しています。
宿儺は猛毒のような存在となっており、耐性のない人間が取り込めば即死してしまうほどです。
つまり、宿儺への耐性があるということは、宿儺を取り込んでも死んでしまうことがなく、器になれる可能性があるということ。
虎杖悠仁も宿儺への耐性を持っているため器として宿儺を宿していますが、虎杖は強すぎて檻のような存在になってしまい、宿儺にとっては良い状況とは言えません。
そのため、確実に肉体の主導権を得られるような人物を宿儺は求めていたのです。
https://twitter.com/betterdays2035/status/1625113428951171072宿儺は伏黒への受肉をどうやって行った?
宿儺は虎杖が一度死んだ際に、「契闊」と唱えたら1分間体を明け渡すということを条件に虎杖を蘇生させています。
死滅回游がはじまり、プレイヤーとされていた伏黒の姉津美紀が過去の術師である万の受肉体であったことが判明して伏黒が動揺した際、宿儺は「契闊」と口にして虎杖の肉体の主導権を得ます。
虎杖の指を呪物化して千切りとり、それを無理やり伏黒に飲み込ませ、伏黒の肉体を奪います。
その後、来栖や虎杖らと交戦しますが、内にいる伏黒が呪力出力を下げていたため宿儺は満足な攻撃ができません。
そこへ現れた裏梅と共に宿儺は飛び去り、魔に近づくための「浴」を終えると、今度は万との戦いに向かいます。
そして万との戦いを制したことで、最愛の姉を手にかけてしまったショックから伏黒の魂は深く沈み込み、宿儺は伏黒の体を完全に手に入れたのです。
呪術廻戦212話ネタバレ
— すう@低浮上 (@jujutu_mtm) February 6, 2023
え、、え、、もう絶望しかない、、#呪術本誌 #呪術廻戦 pic.twitter.com/cu9MjCM1aO
伏黒に宿儺の耐性があった理由は?
伏黒に宿儺への耐性があった理由は明らかになっていません。
ただ、伏黒は呪術界の名門御三家のひとつ禪院家の家系ですし、何よりあの伏黒甚爾の息子ですので、血筋的に何らかの理由があった可能性はあるのかもしれませんね。
伏黒と宿禰はその後どうなった?
羂索の元へ戻った宿儺は、五条悟と対峙します。
ひとまず決戦の日を12月24日と決め解散となった後、宿儺は裏梅の用意した見つからなかった一本を除く残りの指と、おそらく宿儺のものと思われる即身仏を食らい、ほぼすべての力を取り戻しました。
そして、新宿における熾烈な戦いが幕を開けます。
割愛しますが様々な戦いが繰り広げられ、どえらい展開が続きました。
宿儺に乗っ取られていたとはいえ津美紀を手に掛けた伏黒は虎杖の説得にも応じませんでしたが、精神世界での宿儺との会話をきっかけに、ついに自らの肉体から宿儺をはがすことに成功しています。
伏黒宿儺と虎杖宿儺はどっちが強い?
伏黒宿儺と虎杖宿儺では、どちらもそれぞれにメリットがあるので、一概には言えないと考えられます。
甲乙つけがたいというのか、比較が難しいでしょうね。
- 虎杖宿儺
- 虎杖悠仁の長所は、何といってもフィジカルの強さです。
砲丸投げで30m超という記録を出したり、50mを3秒で走るという逸話もあるほど高い身体能力を持っていて、肉弾戦の才能もピカイチ。
また、真人の攻撃を受け大けがを負っても「平気」と言い放ったりするほどの頑丈さも持ち合わせます。
伏黒は「東京校、京都校の全員が呪力なしで戦ったら虎杖が勝つ」と、東堂葵でさえ「素の力は自分より上」と言うほどなので、その強さがよくわかりますよね。
ですが、呪術に関しての知識がなく、生得術式も持っていません。
- 伏黒宿儺
- 伏黒恵の長所は何といっても生得術式「十種影法術」。
「十種影法術」は影を媒介に式神を呼び出す術式で、禪院家相伝の術式です。
いわゆる式神使いですが、伏黒自身の戦闘能力も高いため、式神と連携して戦うスタイル。
さらにオリジナルの拡張術式や、不完全ではあるものの領域展開に成功する等、呪術的な才能は非常に高いです。
また、「十種影法術」には過去の術師で誰も調伏したことのない最強の式神「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」があり、伏黒はこれを自らの命と引き換えにする奥の手としています。
実はこの「八握剣異戒神将魔虚羅」の性能と言うのは「あらゆる事象への適応」で、一度食らった攻撃や阻まれた防御に対する耐性を獲得することができるのです。
そのため、攻撃を受ければ受けるほど耐性を獲得し、受けるダメージが減っていくのです。
そのため、「八握剣異戒神将魔虚羅」と戦う際には、初見の技で適用前に倒すという非常にスピードが求められる、非常に難しい戦いになります。
単純に考えれば、「十種影法術」で手数が増え、最強の式神である「八握剣異戒神将魔虚羅」を調伏できるのであれば伏黒宿儺の方が強いかもしれませんね。
#呪術廻戦 じゅじゅずかん
— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) November 29, 2023
八握剣異戒神将魔虚羅(式神)
【歴代の十種影法術師全員が未調伏の式神】 pic.twitter.com/jTX1UNujX9
宿儺は伏黒をお姫様抱っこで運んだ?
宿儺が伏黒をお姫様抱っこで運んだという描写はありません。
なぜかSNSでもたくさんのポストがあるのですが、原作漫画、アニメともにそのような描写はありません。
渋谷事変で「八握剣異戒神将魔虚羅」を倒したのち、宿儺は気を失っている伏黒を夜蛾・家入の元へ運んでいるようなのですが、運んでいる最中の描写はなく、音に振り返った二人が路上に倒れている伏黒を発見する…という流れです。
さらには血で汚れていたはずの顔が綺麗になっているため、拭いてあげたということも推測されます。
このことから、伏黒をヒロイン視する一部読者がお姫様抱っこで運んだのではないかと盛り上がっているということなのでしょうか…。
「宿儺 伏黒推し なぜ」を調べている人がよく思う質問
まとめ
今回は宿儺の伏黒推しについて、狙いやその後の展開、伏線なども合わせてご紹介しました。
伏黒が宿儺への耐性を持っていたため、檻となってしまう虎杖よりも使い勝手の良い器としての可能性を見出し、宿儺は伏黒を狙っていました。
死滅回游に巻き込まれた最愛の姉・津美紀が過去の術師の受肉体だったことに衝撃を受けた伏黒の隙をつき、宿儺は肉体の所有権を虎杖から奪い、呪物とした自身の指を引きちぎって無理やり伏黒に飲み込ませ、受肉しています。
最終的にはメイン3人の奮闘により、宿儺を伏黒から引きはがすことに成功しています。
伏黒の受肉について、1話の時点から扉絵などに伏線が色々仕込まれていたようです。
随分序盤から宿儺が伏黒を狙っている様子はありましたが、まさか1000年に一度と言われた器の資質を伏黒が持っているとは思いませんでした(もちろん自我を保てないという点では違っていますが)。
本誌でもいよいよ決着がつき、伏黒も無事ということで「3人生き残る」方が採用されたようでほっとしました。
この機会に読み返して伏線を確認してみるのもいいかもしれませんね。
コメント